船で川を渡っていた大学教授が、途中で船頭に尋ねた。
「君は哲学がわかるかい?」
「いいや、聞いたこともないですよ」
「じゃあ、君の人生の四分の一は失われた。地理学はどうかね?」
「いや、知りません」
「じゃ、君の人生の二分の一はそれで失ったも同然だ。天文学はわかるかね?」
「いいや」
「それで、四分の三が失われた」
その時、濁流に飲まれた船は転覆し、二人は川に投げ出された。
「泳げるのか!?」と船頭。
「ダメだ!助けてくれ!」教授が答えた。
笑いを隠し切れない様子で船頭は言った。
「じゃあ、あんたの一生は全て失われたも同然だ」